コロンビア戦決勝弾の真実――“使者”となった途中出場の本田、大迫に何を伝えたのか?
後半25分に香川に代わってピッチに送り込まれた本田 「イチかバチか」の指示を伝言
日本代表が19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦コロンビア戦で2-1と勝利を収めたなか、後半25分から出場して西野朗監督の使者となったのがMF本田圭佑だった。
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開始3分に相手MFがハンドの判定で一発退場となり、そのプレーで得たPKをMF香川真司が決めて先制。だが前半39分にFKを叩き込まれて1-1のまま後半に突入した。そして迎えた後半25分、香川に代わってピッチに送り込まれたのが本田だ。この時、投入直前の本田と西野監督はピッチ脇で言葉を交わしており、重要なミッションを担っていた。
「サコがつなぎに参加しすぎていたので、西野さんとしてはイチかバチか中にいさせたいという、その伝言はしました」
日本が攻撃を展開する際、FW大迫勇也がパスのつなぎに参加しすぎる傾向があるとして、あえてゴール前に張らせるように指示を送った。本田は伝言役となり、それを大迫に伝えたのだ。
そして同28分、その指示が奏功する。右サイドバックのDF酒井宏樹のクロスを受けた大迫が後ろへ落とし、走り込んだ酒井宏がシュート。これは相手DFに防がれてCKになるも、この流れで獲得した左CKを本田が蹴り、中央で大迫が頭で合わせて決勝点が生まれている。本田が大迫に伝えた指示により酒井宏のシュート場面が生まれ、直後の決勝ゴールへとつながったのだ。
「反省しないといけないところは、なぜかトーンダウンしてしまったところ。でも向こうもしっかり守ることを徹底していたので、簡単に点を取れるわけではなかったですけど、メンタル的には良い反省点が出た」
次戦に向けて課題を口にした1アシストの本田だが、“勝利の使者”として十分なミッションをこなした。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)