西野監督がコロンビアの知将に完勝 采配ズバリ的中にスペイン紙が両軍唯一の満点評価
日本は途中出場の本田が決勝アシストに加え、山口&岡崎投入で1点のリードを守り切る
コロンビア代表を長年率いた知将の評価が星1つに対し、就任わずか2カ月余りの西野朗監督が星3つの“満点”――。そんな痛快な出来事が起きている。現地時間19日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦、日本はコロンビア相手に2-1で勝利を飾った。スペイン紙「マルカ」は試合後に両チームの採点を掲載。最高評価を受けたのは西野監督一人だけとなっている。
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試合は前半3分、MF香川真司の放ったシュートがコロンビアMFカルロス・サンチェスのハンドを誘いPK獲得。サンチェスは一発レッド、香川がPKを決めて先制という大波乱の展開となったが、ここからが両指揮官の腕の見せ所だった。ぺケルマン監督はMFフアン・クアドラードに代えてボランチのMFウィルマール・バリオスを投入。攻守のバランスを取ってきた。
その効果もあってか、MFファン・キンテーロの直接FKで1-1の同点となったが、後半に入って指揮官の采配に差が出た。ぺケルマン監督は2枚目の交代カードとしてMFハメス・ロドリゲス、後半25分にはFWカルロス・バッカを投入して“勝ち点3を獲りに行け”とのメッセージを発信したものの、二人は機能しなかった。この点を差し引かれたのか、同紙の採点では星3つ満点のうち、星1つにとどまっている
対照的なのは西野監督だ。後半25分に投入したMF本田圭佑がその3分後に左CKからFW大迫勇也のヘディングシュートをアシスト。1点リード後は負傷したMF柴崎岳に代えてMF山口蛍、大迫に代えてFW岡崎慎司と守備で奮闘できる選手を投入し、1点リードを守り切った。その的確な采配に、日本とコロンビア両チームを通じて唯一となる満点評価が与えられている。
なお選手個人で見ると、星2つがついているのは決勝点の大迫を筆頭に、GK川島永嗣、DF吉田麻也、柴崎、FW原口元気、MF乾貴士、本田、大迫の7人。コロンビアの5人を上回っている。PKを決めた香川に星1つと少々厳しく見えるが、チーム全体で機能したのは日本だと見ているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)