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ワールドカップまでの5日間をめいっぱい楽しむために 過去4大会のデータから浮かび上がる日本代表のW杯初戦のスタメンは?
テストマッチ3戦での得点者の大半が本大会で無得点という事実
先発メンバーを予想する他にもまだ楽しみがある。それは、今大会を通じて誰がゴールするのかである。実は、過去4大会を紐解くと、面白いデータがある。表4をご参照いただきたい。
ご覧いただければ分かるように、なんと直前のテストマッチ3戦でゴールを決めて、かつ本大会でもゴールを決めたのは、2006年大会の玉田圭司のみなのだ。逆に言うと、テストマッチ3戦でゴールを決めた選手は“ほぼ”本大会ではゴールを決められず、本大会でゴールを決めた選手は“ほぼ”テストマッチではゴールを決められなかった選手なのだ。
唯一例外の玉田は、グループリーグ第3戦のブラジル戦で大会初先発を果たしてゴールを決めた。この大会では決してフォワードの中心選手ではなかったが、グループリーグ2戦で先発を果たした高原直泰、柳沢敦の調子が上がらず、先発のチャンスが回ってきた中でのゴールであった。(残念ながらチームは敗退したが)
今大会では、テストマッチで6人もの選手が既にゴールを決めている。この6選手は本大会ではゴールを決められるのか。決めるとすれば、玉田の時と同様、初戦では先発から外れた選手にチャンスが回ってきた時に決めるのか。はたまた、歴史は破られるのか。こちらもまた、注目である。
日本代表の初戦、コートジボワール戦のある6月15日。この日は日本代表の集大成を見せる時である。と同時に、サッカーファンの皆さんの集大成を見せる時でもある。
この4年間、ずっと応援し続けてきた我らの代表が、一体どのようなサッカーをするのか、誰がゴールを決めて、結果はどうなるのか。それを大会が始まってから楽しむのでは実に勿体ない。
今から色んな予想をしては、多くの仲間と語らって欲しい。そして、自分の予想の根拠となるデータを自分で探して作ってみると、ちょっとした自慢にもなる。そうしたちっぽけな優越感に浸れるのも、ワールドカップならではの楽しみ方だと思う。
残る5日間、ただKickoffの笛を待つのだけでは勿体ない。せっかくの4年に1度のお祭り、寸秒を惜しんで楽しんではいかがだろうか。
【了】
野口学●文 text by Manabu Noguchi
※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで