W杯で“鬼門”南米勢を攻略できるか コロンビア戦で問われる「球際」と「応用力」
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本大会で過去4度対戦して1分3敗、南米勢は日本代表が苦手とする相手
日本代表にとって南米勢は鬼門だ。これまでワールドカップ(W杯)では4度対戦しているが、以下に示したとおり一度も勝ったことがない。
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[W杯での南米勢との対戦成績]
1998年大会 GL第1戦 vsアルゼンチン ●0-1
2002年大会 (対戦なし)
2006年大会 GL第3戦 vsブラジル ●1-4
2010年大会 ベスト16 vsパラグアイ △0-0(PK負け)
2014年大会 GL第3戦 vsコロンビア ●1-4
初出場の1998年フランスW杯は、初戦でアルゼンチンと対戦した。ロベルト・アジャラ、ハビエル・サネッティ、ディエゴ・シメオネ、クラウディオ・ロペス、ガブリエル・バティストゥータらを擁する優勝候補に、0-1で敗れた。スコアこそ最少得点差だが、勝利の可能性は見出せなかった。
2006年ドイツW杯ではブラジルに完敗した。前年のコンフェデレーションズカップでは2-2のスリリングな攻防を演じたが、W杯ではまるで違うゲーム展開となる。
ブラジルのメディアが「爆撃を受けたようだった」と評した玉田圭司の先制弾は、サッカー王国のプライドを刺激したにすぎなかった。前半終了間際に同点とされると、後半も3失点を喫した。
4年後のパラグアイ戦は、12センチの幅が勝敗を分けた。0-0のままPK戦までもつれた一戦は、日本の3人目のキッカー駒野友一の一撃がクロスバーを叩いたことで着地点を見出す。先攻のパラグアイが5人全員決め、日本はPKスコア3-5で敗れたのだった。
ただ、勝利を盗まれた一戦ではない。大会4試合目の日本は、明らかな疲労を抱えていた。シュート精度を欠いたのも、コンディションと無関係ではなかった。初のベスト8まであと一歩に迫ったものの、ギリギリの戦いでもあったのだ。