2010年W杯メンバーの森本貴幸が見た日本代表 本田ら“北京五輪世代”に抱く思いとは?
“持っている選手”の本田には「何か一発やってほしい」
「本田くんは、W杯のために『常に試合に出てコンディションを整える』という選択をして、ACミランからパチューカへ移籍しました。結果、今回のメンバーにも選ばれたわけで、そういう意味では今大会に懸ける思いはすごく強いはずです。過去2大会での活躍は誰もが記憶していると思いますが、“持っている選手”なので、何か一発やってほしいですね。
真司はもともと10番を背負っていた選手で、その能力の高さはみんなが知っている。彼も意気込みは強いと思うし、シーズン終盤は試合に出ていませんでしたが、その間もW杯のために準備していたと言っていたので、何かやってくれるんじゃないかと期待しています」
ロシアW杯開幕2カ月前にバヒド・ハリルホジッチ前監督が電撃解任され、西野新体制も初陣から3戦目でようやく初勝利。「誰が見ても厳しい状況」(森本)ながら、その試練を乗り越えてほしいと森本はエールを送る。
「いち日本人として、いちサッカーファンとして、日本代表には期待しています。勝ち上がるためには、初戦のコロンビア戦で勝つのか、負けるのか、あるいは勝ち点1を拾えるかどうかで、その後の戦い方や気持ちも全然違う。とにかく初戦が大事ですね。まずはグループリーグを突破して、決勝トーナメントに進出してほしいです」
西野ジャパンは、森本も出場した2010年南アフリカ大会、2002年日韓大会で残したベスト16の壁を打ち破ることができるだろうか。
(中倉一志/Hitoshi Nakakura)
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