アーセナル、ドルトムントのブンデス最速FWに56億円オファーか
移籍浮上のウォルコットの代役に期待
プレミリーグのアーセナルが、ドルトムントFWピエール・エメリク・オーバメヤンの獲得に興味を示していると独地元紙「ビルト」が報じている。
今季リーグ3位と、FAカップ優勝という成績を残した、アーセナルが4000万ユーロ(約56億円)を用意し、ガボン代表FWの獲得を目指しているという。アーセナルは今季のUEFAチャンピオンズリーグのグループステージでドルトムントと対戦した。昨年9月にドルトムントのホームで行われた試合では、そのオーバメヤンにも得点を許し、0-2で敗れていた。
今季はリーグ戦7位と不振にあえいだドルトムント。昨夏バイエルン・ミュンヘンに移籍したポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキの抜けた穴は大きく、新加入のイタリア代表FWチーロ・インモービレ、コロンビア代表FWアドリアン・ラモスの両ストライカーでは埋めることができなかった。
そうしたチーム事情によってユルゲン・クロップ監督は、サイドでのプレーを得意とするオーバメヤンをセンターフォワードに抜てきした。ドルトムントのスピードスターは過去に、男子陸上短距離のウサイン・ボルトがたたき出した、100メートル世界記録9秒58の30メートル通過タイム(3秒78)を上回る、3秒70を記録したこともある。ブンデスリーガ最速と称されるポテンシャル通りにゴールを重ね、2012-13シーズンにサンテティエンヌ(フランス)で記録した19得点に次ぐ、キャリア2番目の16得点を挙げた。
アーセナルはクラブとの契約が残り1年となったイングランド代表FWテオ・ウォルコットに移籍のウワサが出ている。同タイプの代役という意味でも、ガボン代表には期待が集まりそうだ。
オーバメヤンには、チェルシーやマンチェスター・シティといったイングランドのクラブも獲得に関心を示していると報じられており、争奪戦となる可能性もある。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images