クロアチアに激震 初戦で途中出場拒否のFWカリニッチ、チーム追放で母国へ帰国か
ダリッチ監督からマンジュキッチとの交代を指示されるも拒否
ロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でナイジェリアに2-0で快勝したクロアチアに激震が走った。地元メディア「24SATA」は、FWニコラ・カリニッチ(ACミラン)がチームから追放されたと報じた。
カリニッチは2-0でリードしていたナイジェリア戦の終了約5分前、ズラトコ・ダリッチ監督からFWマリオ・マンジュキッチ(ユベントス)との交代出場を指示された。しかし、カリニッチはこれを拒否し、結局はFWマルコ・ピアツァ(シャルケ)が出場した。
試合後の記者会見で、指揮官は「一つ問題があった」と話していたとしたが、それがこの不協和音だったという。
ダリッチ監督はすでにカリニッチの追放を決断し、ロシアからクロアチアへ帰国させたという。クロアチアサッカー連盟からの正式発表はされていない。
カリニッチは今季、イタリア・セリエAのフィオレンティーナからミランへ移籍したが、リーグ31試合に出場しながら6ゴールに終わり、期待に応える活躍を見せたとは言い難かった。現在30歳、今回は最初にして最後のW杯になる可能性があったが、自らそのチャンスを手放す格好となった。
クロアチアは主将のMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)を中心に粒揃いのチームで、1998年フランスW杯で初出場ながら3位に輝いたチームに勝るとも劣らないという評判を得ている。初戦の快勝後に走った激震を乗り越えることはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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