“ブラジル攻略法”はネイマール封じにあり W杯史上2番目の「10」という数字が示す鍵
スイスに1-1で引き分け、9大会ぶりにグループリーグ初戦の勝利を逃す
ブラジルは現地時間17日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でスイスと対戦し、1-1で引き分けた。優勝候補筆頭の呼び声も高いなか、エースの沈黙が響いてスタートダッシュに躓いた。
2018年の親善試合で4戦全勝、その全てでクリーンシート達成という圧倒的な強さを誇示してきたブラジル。今年2月に右足骨折で長期離脱していたFWネイマールも大会直前の2試合で連続ゴールを挙げるなど、調整は順調かに思われた。しかし、FIFAランキング6位のスイスに苦戦を強いられ、9大会ぶりに初戦での勝利を逃した。
スイスはいかにして王国ブラジルを苦しめたのか。
簡潔に言えば、それはやはり“ネイマール封じ”だろう。データ分析会社「オプタ」によると、ネイマールがこの試合で受けたファウル数は「10」。これは、1998年フランス大会でイングランドFWアラン・シアラーがチュニジア戦で受けた「11」に次ぐ、W杯史上2番目に多い数字だという。スイスが犯したファウル数は試合全体で19回。その半数以上がネイマールに集中していたことになる。
スイスは徹底的にネイマールのプレー機会を阻止し、動きを封じることに成功。MFフィリペ・コウチーニョの華麗なミドル弾こそあったものの、エース頼みの攻撃は停滞した感が否めなかった。“ブラジル破り”のお手本とも言える一戦となり、現地時間22日のグループリーグ第2戦でコスタリカがどのような対策をとってくるかにも注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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