ミランが大物獲りへ執念 イブラヒモビッチへの再アタックに加えカバーニ獲りにも参戦

失地回復への補強戦略か

 今季移籍市場で失策続きのACミランはパリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブライモビッチに対する再アタックに加え、同ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニのダブル取りに動くことが明らかになった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「ミラン再出発。ミランの新たな戦略」と特集している。
 2年連続で欧州のカップ戦出場権を逃したミランは移籍市場でも辱めを受けている。クラブ間合意に達していたはずのポルトのコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスはアトレチコ・マドリードに強奪される寸前で、選手とクラブとも合意に達していたモナコのフランス代表MFジョフリー・コンドグビアに至っては、ライバルのインテルに契約されてしまった。
 記事では「二重のつまずきを戦術に変える」と報じ、すでに獲得交渉に失敗したイブラヒモビッチとナポリ時代にセリエA得点王に輝いたカバーニという、マルティネスとコンドグビアを超える大物獲りにかつての名門の威信をかける模様だ。
 地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」も「ミラン、ベルルスコーニが怒り狂う。今カバーニに攻撃をかける」と報道。マルティネスとコンドグビア獲得失敗時に浮いた補強費5000万ユーロ(約70億円)をカバーニ獲得につぎ込むと報じ、イブラヒモビッチにも再アタックをかけるとしている。
 今季の低迷とクラブレジェンドのフィリッポ・インザーギ監督の解任で批判の集まるミランは、今季終了時から積極的に補強情報を開示してきたが、まさかの失態続きでかつての名門は面子を失う羽目に。グランデ・ミランと呼ばれた常勝時代の威信を取り戻すために、更なる大物獲りに突き進むしかないのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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