ドイツ移籍のなでしこMF猶本、「マンマーク」した先輩・安藤梢から学んだ哲学
「光は自分に似ているところがある」
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「言葉や戦術、サッカーの違いは、本人が体験するしかない。最初は弱音を吐くというか、大変なこともたくさんあるはずです。何しろ、誰も光のことを知らないのだから、ほしいタイミングでパスは来ないだろうし。ただ、そのなかで自分を認めさせなければいけない」
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安藤に「認められる」ではなく「認めさせる」であることを確認すると、うなずいた。そうしたメンタリティーで臨まなければ、立場は変わっていかないのだということを実感してきたのだという。
猶本もまた「まずはパワー、スピード、間合いに慣れること。そして、ヨーロッパでサッカー選手として生き残っていくのに必要なことはまだ分からないんですけど、とにかくタフな選手になりたい」と話す。そのタフさには、安藤の話すような精神的な部分が必要なのだろう。
一方で安藤は、1年にわたって「マンマーク」をしてきた後輩を「ドイツには向いていると思う」と話した。
「光は自分に似ているところがあるというか、サッカーが一番で、サッカーが上手くなりたいという思いが強いタイプなので。海外に行くと、細かいことを気にするタイプの人はストレスを感じてしまうと思うのだけど、光はサッカーで頭の中がいっぱいというタイプだから、大丈夫だと思う」
猶本は「新しい国で、誰も知らないところに入っていく大変さはあると思うけど、前向きにチャレンジしたい」と話した。敬愛する先輩から受けてきた教えは、新しいチャレンジの背中を押してくれるはずだ。そして、成長の先には2019年の女子ワールドカップや2020年の東京五輪という大舞台のピッチに立つチャンスが待っている。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)