「無秩序さが足りなかった」 アルゼンチン代表監督、“メッシ頼み”の攻撃を反省
アグエロに先制点が生まれるも、エースのメッシがノーゴールに終わりドロー発進
アルゼンチン代表はロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦アイスランド戦を1-1のドローで終えた。エースのFWリオネル・メッシ(バルセロナ)が一人でシュート11本を放ちながら1得点に終わるなど精彩を欠いたなか、ホルヘ・サンパオリ監督は「無秩序さが足りなかった」と独特の表現で試合を振り返った。
アルゼンチンは最前線にFWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)を起用し、トップ下にメッシ、両サイドにMFアンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)とMFマクシミリアーノ・メサ(インデペンディエンテ)という攻撃陣でスタート。前半19分にアグエロの強烈な左足シュートで均衡を破るも、その4分後に守備の隙を突かれて失点した。
後半にはFWゴンサロ・イグアイン(ユベントス)ら攻撃のカードを切ったがアイスランドの守備を崩せず、シュート11本を放ったメッシも、PKストップを食らうなどゴールを奪えなかった。
サンパオリ監督は試合後の記者会見でチームに足りない部分を指摘している。
「特に前半は無秩序さが足りなかった。前半は左サイドが鍵になっていたが、スピードも欠けていた。攻撃面での無秩序さがあれば、グループリーグ突破のチャンスがより大きくなる」
チリ代表やスペインのセビージャで圧倒的な攻撃サッカーを展開してきた戦術家サンパオリらしい言い回しでこう語った。
メッシに頼った攻撃が目立つアルゼンチン。クロアチア、ナイジェリアという難敵との対戦が続くだけに攻撃陣の覚醒は必要不可欠になるだろう。指揮官の求める「無秩序な攻撃」で勝利をつかむことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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