ザックジャパン不動のレギュラーとの定位置争い 森重真人のコートジボワール戦先発はあるか
試合に出場して始めてW杯を振り返ることができる
そう言って森重本人は、初戦の14日(日本時間15日)のコートジボワール戦のピッチに立つために、満身の力でアピールを続けていくことを誓ってきた。だからこそ、胸の奥にある言葉をそのままこう吐き出した。
「まだまだ、というのが正直なところ。もっと試合をしたいという思いは強くなっている。試合に出場して初めて、W杯が終わったときに振り返ることができると思う。世界を相手にすることで、自分に足りないところとかを感じられる。そういう試合ができるのはなかなかないんで。そういう気持ちを持ちながら毎試合を過ごせたら成長につながると思う。日本代表でたくさん試合をしたい」
本番に向けて「やれるだけのことはやりますよ」と言いつつも、少し間を置いて言葉をそこに付け足した。
「W杯は、これが本当にW杯なんだと実感しながらピッチに立ちたい。ただ、突っ走るだけじゃなくて。色んなプレッシャーを感じながらプレーしたい」
昨夏の東アジアカップでのザックJAPAN初招集以来、息継ぎもせず、ひたすらに遠い彼の地に思いを傾けて突っ走ってきた。だが、今、両足をその地に下ろし、目一杯にサッカー王国の空気を吸った森重真人は、この雰囲気を存分に楽しんでやろうという思いに駆られているのかもしれない。遅れてきた才気は胸を高鳴らせ、自分の名前が呼ばれるそのときを謙虚にただただ待ち侘びている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで