【W杯データ解析】開催国ロシアの5-0快勝劇 「勝率74%」の“強み”を活かして圧倒
合計3得点に絡んだゴロヴィンの輝き
ロシア・ワールドカップ(W杯)が現地時間14日に開幕し、開催国ロシアがサウジアラビアを5-0で下す快勝劇で開幕戦に華を添えた。前半24分に司令塔MFアラン・ジャゴエフが左太もも裏を押さえて負傷交代するアクシデントに見舞われたが、交代出場したMFデニス・チェリシェフが2得点するなど5-0と圧勝し、1986年メキシコ大会以来のグループリーグ突破を目指すロシアにとって最高の開幕戦となった。この試合を「オプタ」のデータを基に分析すると、一人の選手を起点にしたロシアの戦術の核が浮かび上がってきた。
鍵を握るのはMFアレクサンダー・ゴロヴィンだ。後半アディショナルタイムにチーム5点目となる直接FKを右足で決めただけでなく、MFユーリ・ガジンスキーが決めた1点目とFWアテム・ジェバが決めた3点目のシーンでクロスを供給し2アシストも記録。チーム合計15本のクロスのうち成功は3本だが、そのすべてを通したのもまたゴロヴィンの右足だった。
パス数は35本、成功率も71.4%と決して高くはないものの、クロス本数5本で成功率60.0%、チャンス創出回数5回と攻撃のキーマンとして傑出したデータを見せている。
page1 page2
Evolving Data
日本初のサッカー選手データメディア。現在はチームや選手のバイオリズムに加え、選手の人生を踏まえた選手名鑑を作成中。データを活かした『パラメータ』に加え、オウンドメディア内でのライブ配信も行う。
http://lifepicture.co.jp/labo/