南米帰りの日本人Jリーガーがコロンビアを分析 因縁の相手を攻略するポイントは?

8シーズンにわたってペルーでプレーするなど、南米サッカーに精通する澤昌克【写真:Football ZONE web】
8シーズンにわたってペルーでプレーするなど、南米サッカーに精通する澤昌克【写真:Football ZONE web】

「CBで弾かれて拾われる展開を繰り返してしまうと苦しくなる」

 “エル・ティグレ(虎)”の異名を持つ絶対的エースのファルカオは、澤にとってリバープレートの下部組織で食事をともにしたこともあるよく知る存在だ。15歳当時は「まだ小さかった」というが、すでにワールドクラスの選手になる予兆はあったという。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

「当時、(リバープレートの)U-20チームの2トップがファルカオと(アルゼンチン代表FWゴンザロ・)イグアインでした。上のカテゴリーにあたる僕らはどの試合も接戦でしたが、彼らは常に4-0、5-0で大勝する。向かうところ敵なしじゃないか、と思うくらい凄かったです。ファルカオは将来、高額の移籍金でヨーロッパに渡るだろうなと思っていました」

 また、澤は守備陣にも注意すべき実力者たちが揃っていると話す。

「守備陣も身体能力が高くて、強い。(クリスティアン・)サパタと(ダビンソン・)サンチェスも相当大きいので、ここで弾かれて拾われる展開を繰り返してしまうと苦しくなりますね」

 日本はW杯過去5大会で南米勢と4回対戦(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、コロンビア)し、いずれも敗れている。澤も「今までを見ると、南米のチームに苦戦するイメージがある」というが、一発勝負は何が起こるか分からないだけに、日本の勝利に期待を寄せる。

「南米はボールの持ち方、時間の使い方も独特。選手たちもサッカーを純粋に楽しんで、“遊び”ながらやっている感覚があって、練習で培ったというよりも、ストリートサッカーや草サッカーで覚えたプレーをしてきます。緊張せず、常にリラックスして力が抜けている状態なので、そこはまだ日本の選手には足りない部分かもしれません。でもW杯は一発勝負だし、勝機はある。自分たちのサッカーをすることをベースに、相手のストロングポイントを封じてコロンビアを攻略してほしいです」

 重要な初戦で4年前のリベンジを果たし、勢いに乗りたいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング