ペルー帰りの日本人Jリーガー、36年ぶりW杯出場の伏兵を解説 “15戦不敗”の実力とは?
かつてペルーを奈落の底に突き落としたガレカ監督がW杯出場に導く劇的なドラマあり
そして、今回の代表チームを語るうえで欠かせない人物がリカルド・ガレカ監督である。
ガレカ監督は、1985年に行われたW杯南米予選にアルゼンチン代表の一員として出場していた。ペルーが勝てばアルゼンチンを逆転できる状況で迎えた最終節での直接対決、ペルーを敗退に追い込む値千金の同点ゴールを記録したのが、このアルゼンチン人指揮官だった。
予選突破の夢を絶たれたペルーはそれ以降、8大会連続予選敗退という暗黒時代を突き進んでいたが、ガレカ監督が“ロヒ・ブランカ”(赤と白)を再び陽の当たる場所に引き戻した。澤もこの劇的なドラマには思うところがあるようだ。
「1986年のW杯出場をペルーから奪い取った監督が、36年ぶりに“恩返し”としてペルーをW杯出場に導いた。数奇な運命というか、良いストーリーですよね」
そして最後に、今大会でフランス、オーストラリア、デンマークと同組に入ったペルーにエールを送る。
「ペルーはW杯予選を含めて(6月10日のスウェーデン戦まで)15戦負けなし。おそらく、良いところまで行ってくれるんじゃないかな、と。願いとしては予選突破してほしいです」
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)