ペルー帰りの日本人Jリーガー、36年ぶりW杯出場の伏兵を解説 “15戦不敗”の実力とは?
ペルーで通算8年プレーした柏MF澤昌克 南米の“大穴”は「身体能力+組織力」で勝負
ロシア・ワールドカップ(W杯)出場国で、初参戦のアイスランドとパナマを除き、最も大きなブランクを経ての出場となるのが、9大会ぶりの出場となるペルーだ。ニュージーランドとの大陸間プレーオフを制し、32カ国目の切符を獲得。現地時間16日のデンマーク戦で36年ぶりのW杯の舞台に立つ。ダークホースの一角とも期待されるその実力を把握すべく、8シーズンにわたってペルーでプレーするなど、南米サッカーに精通する柏レイソルMF澤昌克に話を訊いた。
ペルーにはブラジル代表FWネイマール(パリ・サンジェルマン)やアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)、コロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(バイエルン)のような世界的なスター選手はいない。それでも個々の身体能力、組織としての完成度はともに高いという。
「ある程度名前が知られているのは、(パオロ・)ゲレーロと(ジェフェルソン・)ファルファンのFWコンビくらい。メキシコ、ブラジル、欧州の中堅クラブでプレーする選手が大半のなかで、ここまで躍進できたのはもともと秘める個々の身体能力が高いのにプラスして、チームとしてもまとまっているのが大きいと思います」
ペルーのサッカーは非常に「シンプル」だと澤は語る。
「常にフリーな選手にボールを預けるので、空いているところにポンポンとはたいていく。危ない局面は(前線に)蹴り込めばゲレーロが収めてくれるので、自然にやっているというか、分かりやすいですよね」