スペインFW、相手吹き飛ばし豪快弾で物議も… W杯でVAR初適用の“歴史的瞬間”
スペインFWコスタ、ポルトガルDFペペと競り合ってドリブルからゴールも猛抗議
ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦の最注目カード、現地時間15日のポルトガル対スペインは3-3のドローに終わったなか、両国のエースFWの疑惑プレーが物議を醸しそうな気配だ。今大会から初導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が“陰の主役”となった。
最初のプレーは開始2分だった。ポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドがドリブルで持ち込み、レアル・マドリードの同僚DFナチョに倒されてPKを獲得。これをロナウドが沈めてポルトガルが先制した。ナチョは確かに足を出しているものの、ロナウドが大げさにダイブしているようにも見え、スペイン側はこの時に猛抗議したが、結局判定は覆らなかった。
続く疑惑のシーンは、0-1とスペイン劣勢で迎えた前半24分に起きている。スペインが前線にボールを供給すると、これに競り合ったのがFWジエゴ・コスタとポルトガル代表のDFペペだった。コスタはジャンプしながらボールに飛び込んだが、その際に左肘付近がペペの顔から首にかけてヒット。ペペはそのまま地面に倒れ込んだ一方、コスタはドリブルで持ち込み同点ゴールを奪っている。ポルトガル側は猛抗議し、今大会初めてVARが適応されたが、判定は覆らなかった。
VARはゴールやPKなどに関わるシーンを検証するもので、ロシアW杯から初導入が決定。この試合で始めて適応されるなど“歴史的瞬間”となったが、意見の分かれるプレーだったのも事実。今後、大きな反響を呼びそうだ。