ロペテギ解任劇の余波やまず スペイン紙が指摘する“騒動の恩恵を受けた人物”とは?
マルカ紙が言及「ペレス会長のクラブにとってはベストな状況」
スペインサッカー連盟(REEF)は現地時間13日、フレン・ロペテギ監督を電撃解任した。ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕前日の衝撃的な展開はいまだ余韻が残っているが、今回の一件で“恩恵を受けた人物”がいると、スペイン紙「マルカ」が報じている。
ロペテギ解任の引き金となったのは、12日に発表されたレアル・マドリードの新指揮官就任だ。5月22日に2020年まで契約延長したばかりにもかかわらず、レアル監督就任はREEFに事前通達されておらず、一連の対応がルイス・マヌエル・ルビアレス・ベハル会長の怒りを買い、解任の決断に至った。
スペイン代表にとってもロペテギ監督にとっても痛恨の出来事となったが、この騒動で恩恵を受けた人物が一人だけいるという。それは、レアル会長のフロレンティーノ・ペレス氏だ。
「フロレンティーノ・ペレスは、彼のクラブにとってベストな状況に恵まれたと思っているだろう。ロペテギがこうなるべきだったと考えていたということだ。それはなぜか、実にシンプルだ。それは、レアルが迎える新しい監督が、高評価のままやってくるからだ。世間の反応は熱気に帯びている」
記事では、ロペテギ監督が2016年7月の就任以降、20戦で14勝6分と無敗のままスペイン代表監督の座を降りることになったため、W杯の早期敗退などで評価を落とさずに済んだと指摘している。
スペイン代表の後任監督にはフェルナンド・イエロ氏が緊急就任したが、15日にグループリーグ初戦のポルトガル戦が待ち受けている。いまだ解任劇の余波が収まらないなか、ペレス会長は密かに笑みを浮かべているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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