【JリーガーW杯予想】“南米マスター”澤昌克、「勝ってほしい国」と玄人目線の注目選手は?
初出場パナマのキーマンはキンテーロとテハダ
「アルマニが(コロンビアの)アトレチコ・ナシオナルに所属していた2016年に対戦しました。ホームで大敗(0-5)した後、アウェーでの試合(0-1)はメデジン開催でしたが、標高が(約1500mと)高くてボールが走るんです。グラウンドも常に濡れていて、普通だったらこぼすシュートもスッと収める。ボールは絶対こぼさないし、ポジション取りも非常に上手いと思います」
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アルマニは今年1月に母国の強豪リバープレートに移籍し、今年5月の予備登録35人発表で31歳にして初招集。そのまま最終メンバー23人の切符を勝ち獲った。南米予選の全試合でゴールマウスを守ったGKセルヒオ・ロメロ(マンチェスター・ユナイテッド)が落選となり、正守護神争いは混沌としている。まだ代表キャップを刻んでいないアルマニに、大舞台で出番が回ってくる“サクセスストーリー”が実現するかもしれない。
その他の注目チームは、澤らしい玄人好みのチームが並んだ。
「36年ぶりに出場するペルーは“特別枠”。世間を賑わす(リバプールFWのモハメド・)サラーがいるエジプト、欧州プレーオフでイタリアを破ったスウェーデン、コスタリカは見るのが楽しみです」
そして、W杯史上“最小国”として話題になったアイスランドと同様、今大会が初出場となるパナマはサッカーファンにとっては少々馴染みが薄いが、ペルーでプレーする選手も多く、澤は最後に見どころをレクチャーしてくれた。
「FWルイス・テハダ(スポルト・ボーイズ)はパナマのレジェンド的存在。36歳の大ベテランですがパワーが桁違いで、腕一本でDF二人、全部で4人を一気に抑え込んでしまうくらい。僕の同僚だったフィジカル系の選手がプレッシャーをかけても、何もなかったかのように胸トラップしてフィニッシュに持ち込んでいました。しっかりとゴールを決められるシュート技術も素晴らしいです。全体的に身体能力が高いので、カウンターアタックは一つの武器になると思います」
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)