「不必要で軽率」 名手シャビがロペテギ監督の“KY行動”を非難「何をやるにしても…」
10年大会以来の優勝を目指すスペインへの期待を傷つけたと厳しいコメント
スペインサッカー連盟(RFEF)は現地時間13日、ロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦を2日後に控えたタイミングでフレン・ロペテギ監督を電撃解任し、技術委員長だったフェルナンド・イエロ氏の後任就任を発表した。この人事を受け、元スペイン代表のMFシャビ(アル・サッド)は、解任劇を呼ぶ監督就任発表を行ったレアル・マドリードに対し、W杯への期待を傷つけたと非難した。英紙「ザ・サン」が報じている。
ショックを隠せない人事だ。2016年7月の就任以降、スペイン代表を率いて20戦無敗(14勝6分)の成績を残し、5月22日に2020年まで契約延長したばかりのロペテギ監督だが、現地時間12日にレアルの新指揮官に就任することがクラブから発表された。この発表の5分前に事実を知らされたというRFEFは、W杯開幕前日に監督の電撃解任を決断。G技術委員長を務める元レアルDFフェルナンド・イエロ氏を後任に指名した。
主将のDFセルヒオ・ラモスらレアル勢やバルセロナのDFジェラール・ピケなど6選手が、解任をやめるように掛け合ったと伝えられているが、RFEFのルイス・マヌエル・ルビアレス・ベハル会長は「普通だったらW杯の2日前に、このようなことはできない。ただ、我々はこの決定を下す必要があった」と急転直下の監督交代を決断した。
この事態に、スペインのW杯への期待を傷つけると非難したのがシャビだ。ロペテギ監督と新指揮官の就任発表を行ったレアルに対して、厳しい言葉を発している。
「何をやるにしても、ロペテギ監督がしたことは適切なタイミングではなかった。それは間が悪く、不必要で軽率だった」
グループリーグ初戦ポルトガル戦2日前に起こった衝撃的な人事は、どのような結果として現れるのか。スペイン代表は今大会で大きな注目を集めることだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)