ドイツ代表2選手のトルコ大統領表敬訪問に批判噴出 “元問題児”OBが主張「追放すべき」

エジルとギュンドアンがトルコ大統領表敬訪問したことに批判が噴出【写真:Getty Images】
エジルとギュンドアンがトルコ大統領表敬訪問したことに批判が噴出【写真:Getty Images】

エッフェンベルク氏が求めるエジルとギュンドアンの追放

 ロシア・ワールドカップ(W杯)初戦を前に、強豪国の足元がぐらついている。2大会ぶりの優勝を目指すスペインは、開幕前日にフレン・ロペテギ監督を解任し、フェルナンド・イエロ監督の就任を電撃発表した。突然の解任劇によって世界に衝撃が走ったが、2014年のブラジルW杯王者ドイツに起こった騒ぎも収まっていないようだ。

 トルコ系移民のMFメスト・エジル(アーセナル)とイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)は、5月にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を表敬訪問し、政治的な意図が介在しているのではという批判が集まった。そしてギュンドアンは、サウジアラビアとの国際親善試合(8日・レバークーゼン)に出場した際に、自国サポーターからブーイングを浴びる羽目となった。

 この問題に、元ドイツ代表MFシュテファン・エッフェンベルク氏がドイツメディア「Tオンライン」の取材に応じ、二人の代表追放を求めた。現役時代にバイエルンなどで活躍したドイツ代表OBは、こう発言したという。

「ドイツサッカー連盟が、常に発信している価値観に重きを置くとすれば、あの2選手を排除する以外の決断はあり得ない。自分とウリ・シュタインと同じ行動に出なかった、彼らの基準が見えてこない」

 エッフェンベルク氏は、かつて1994年のアメリカW杯韓国戦でサポーターに中指を突きたて、代表追放処分を受けた問題児として知られる。また、元西ドイツ代表GKウリ・シュタインは、当時のフランツ・ベッケンバウアー監督を「笑いもの」と語り、こちらも代表から追放されていた。

「彼らがフットボール以外の部分で批判されている状況は簡単ではない。彼らの追放こそが安定をもたらす。タブロイドが、彼らの批判を続ける状況は良くない。決定は行われるべきだったんだ。ギュンドアンはサウジアラビア戦でブーイングを受けた。あり得ないほど最悪なことだ。1994年の自分だ。何度も自問自答した。いつまでこのユニフォームを着ることができるのか、あと1試合か、もっとか、本当に劇的だったよ」

 エッフェンベルク氏は、メディアとサポーターから攻撃されている二人を外すことで事態を収拾し、代表チームは平静を取り戻すべきだと主張した。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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