W杯開幕戦は開催国ロシアが5発完勝! “アジア勢”サウジを圧倒し最高の船出

W杯開幕戦は開催国ロシアが快勝【写真:AP】
W杯開幕戦は開催国ロシアが快勝【写真:AP】

ジャゴエフ負傷退場のアクシデントもロシアが5ゴールを奪う

 ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕戦は、開催国ロシアが5点差の大勝を演じた。現地時間14日に首都モスクワのルジニキ・スタジアムでサウジアラビアを迎え撃ったロシアは、前半12分に先制点を奪うと勢いに乗って5-0で快勝した。

 立ち上がりから互いに激しさのある試合を展開していたなかで迎えた前半12分、ロシアは左コーナーキックのセカンドボールから、MFアレクサンダー・ゴロヴィンが右足でクロスを上げた。すると、ファーサイドで相手との競り合いに勝利したMFユーリ・ガジンスキーがヘディングシュートを決め、大会初ゴールとなる先制点を奪った。このゴールにより、W杯では1982年スペイン大会から10大会連続で開幕戦でオープニングゴールが生まれた。

 先制したロシアだが、アクシデントにも見舞われた。同23分にMFアラン・ジャゴエフが左太もも裏を押さえて負傷交代。これにより、トップ下の司令塔を大会初戦の前半で早くも失うことになってしまった。しかし、ここで交代出場したMFデニス・チェリシェフはラッキーボーイになった。

 同43分、ロシアは右サイドからカウンターを仕掛けると、最後は左サイドを上がってきたチェリシェフが決め、開催国ロシアがリードを2点に広げて前半を終えた。

 後半に入るとロシアがさらなる攻勢に出てペースをつかんだ。すると、再び交代選手が大きな仕事を成し遂げた。同26分、右サイドのペナルティーエリア角付近からゴロヴィンがクロスを上げると、中央で合わせたのは交代出場直後のFWアテム・ジェバ。ヘディングシュートがゴールに吸い込まれ、リードは3点に広がった。そして、イタリア王者ユベントスが獲得を検討しているとも現地メディアで報じられるゴロヴィンは、大舞台の初戦で2アシストとなった。

 そして、止めを刺すようなゴールが同アディショナルタイムに立て続けに生まれた。ジェバのポストプレーを受けて左サイドからペナルティーエリア内に侵入したチェリシェフは、左足アウトサイドにかけた芸術的な一撃をゴール右に決めた。さらにゴロヴィンがゴール正面やや右サイドから直接FKを決めて5点目と、ロシアが5-0で勝利。ソビエト連邦時代に出場した1986年メキシコ大会以来のグループリーグ突破を目指すロシアにとっては、最高の開幕戦になった。

 一方のサウジアラビアは、これで出場5大会全ての初戦で未勝利という不名誉な記録を更新。枠内シュート0本と、良いところなく敗れた。なお、今大会から導入されているビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)が運用される場面はなく、明日以降のゲームでどのような形で使用されるかが注目ポイントになる。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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