“怪物”ロナウド、ネイマールは「ブラジル最大の希望」 4年前の悲劇は「二度と見たくない」

元ブラジル代表FWロナウド氏がW杯に向けた展望をした【写真:Getty Images】
元ブラジル代表FWロナウド氏がW杯に向けた展望をした【写真:Getty Images】

16年前にブラジルを頂点に導いた伝説のストライカーがW杯を展望

 元ブラジル代表FWロナウド氏が、米ニュースネットワーク「CNN」の取材に応じ、ロシア・ワールドカップ(W杯)に向けてコメントした。

 今大会を前に、ブラジル代表FWネイマール(パリ・サンジェルマン/PSG)は、今年2月に負った足の怪我により、長期の離脱を強いられていた。だが、3カ月ぶりの復帰となったクロアチアとの国際親善試合で1ゴールを記録。さらに、その1週間後のオーストリア戦でもゴールを決めるなど、開幕を前に復調著しい活躍を見せている。

 ロナウド氏も、かつて開幕直前まで負傷で復帰が危ぶまれた2002年日韓W杯で、ブラジルを優勝に導いた経歴を持つ。W杯で最も印象的だった瞬間は、その日韓W杯優勝だったと語る同氏は、ネイマールについて「彼はブラジル最大の希望。彼がトップスコアラーになり、W杯優勝をもたらしてくれることを願っている」と話した。

 他にも、自分や、チームのこと、そして優勝のチャンスについてなどの記事を当時どれくらい読んだかと尋ねられると、「私の世代はインターネットなどが普及し始めた時代で、確かに様々な情報が素早く拡散したが、今はあまりにも速すぎる」と述べ、「たくさん読んだよ。多くのブラジルの人々から『とても楽しみにしている』『またブラジルが優勝することを待ち望んでいる』『この時をずっと待っていた』などのメッセージをもらった」と口にする。

 サッカー大国のブラジルも、日韓W杯を最後に優勝からは遠ざかっている。母国で行われた前回大会では王者ドイツに準決勝で1-7と歴史的大敗を喫し、試合中にもかかわらず自国の観客が続々とスタジアムを去る事態となった。その苦い記憶がインタビュアーの口から語られると、ロナウド氏も眉をひそめた。「私もそんな光景を見たことがなかった。本当に普通ではなかった」と振り返り、「もう二度と見たくない。当時何が起きたのか説明はできないが、サッカーの素晴らしいところは、いつも歴史を変えられる新たなチャンスを得ることができる」とコメントした。

 ブラジル代表は今回、16年ぶりの優勝トロフィーを勝ち取れると思うかと聞かれると、「そう願っている。ブラジルは優勝に向けて良いメンバーが揃っていると思う」と結んだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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