バルサ、ポグバ獲得資金捻出に、ペドロら生え抜き大量放出か

ユーベのエースの移籍金は112億円

 リーガ・エスパニョーラのバルセロナは今夏の補強資金捻出のため、カンテラーノ(下部組織出身者)を大量放出する可能性があるようだ。スペイン地元紙「スポルト」が報じている。
 
 バルサのトップターゲットとなっているのはユベントスのフランス代表MFポール・ポグバ。すでに同じくスペイン地元紙「ムンド・デポルティーボ」では移籍合意に達したと報じられていることからも、それは明らかだ。
 
 ポグバの獲得には移籍金8000万ユーロ(約112億円)が必要とされている。さらに年俸は1200万ユーロ(約17億円)を要求しているようで、獲得には巨額の資金が必要となる。そこでバルサは選手の放出によって、ポグバ獲得に掛かる費用の回収を目指すようだ。
 
 報道によればその放出リストに含まれるのは、先日クラブと2019年まで契約延長を果たしたばかりスペイン代表FWペドロをはじめ、DFマルク・バルトラ、FWジェラール・デウロフェウ、DFマルティン・モントーヤ、DFアドリアーノ、GKジョゼップ・マシップという面々だ。
 
 全員売却することでおよそ5000万ポンド(約70億円)を捻出できるという。ペドロ、バルトラに関してはルイス・エンリケ監督の構想に含まれているようだが、ポグバ獲得のためであれば放出も辞さない構えという。
 
 放出候補に挙げられた選手はブラジル人DFアドリアーノを除けば、いずれもクラブのカンテラ(下部組織)出身選手だ。ピッチ上の11人全員が下部組織出身者というメンバー構成も可能なほどカンテラーノの充実していたバルサだが、FWネイマールやルイス・スアレス、MFイバン・ラキティッチ、DFジェレミー・マテュー、ダニエウ・アウベス、GKクラウディオ・ブラボなど、レギュラー陣に移籍組の割合が増えている。
 
 クラブの象徴だったMFシャビ・エルナンデスも今季限りで退団。アンドレス・イニエスタやリオネル・メッシ、セルジオ・ブスケッツらに続くタレント不在のバルセロナは、このままカンテラ離れを進めるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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