去就で揺れるチチャリート、来季アトレチコへ

07年のレジェス以来のライバル間移籍

 レアル・マドリードのメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスが、アトレチコ・マドリードに電撃移籍する可能性が急浮上した。「ESPN」のスペイン語版が「アトレチコ・マドリードは、すでにハビエル・エルナンデスと交渉スタート」と報じている。
 アトレチコはクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチをユベントスに放出することで合意に達していると、イタリア地元メディアにリポートされている。そこで、マドリードダービーとなった、今季UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝で、決勝点を奪われたチチャリート(エルナンデスの愛称)に白羽の矢を立てたという。
 チチ ャリートは昨夏、マンチェスター・ユナイテッドからレアルに1年間の期限付き移籍で加入した。スーパーサブでの起用が大半だったが、シーズン終盤にベイル、ベンゼマら主力が故障離脱した際にゴールを量産。卓越した決定力を証明していた。
 レアルはユナイテッドからレンタル移籍時に定められていた期日までに優先交渉権を持っていたが、買い取りオプションは行使せず。ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督も、エルナンデスの実力を高く評価していないため、第三のクラブへの移籍が有力視されてきた。
 そんな中、アトレチコは保有権を持つ、ユナイテッドと交渉をスタートさせていると、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のタンクレディ・パルメリ記者もツイートし ている。
 同じマドリードを本拠地とするレアルに期限付き移籍でプレー後、アトレチコに完全移籍した例は2007年夏の元スペイン代表FWレジェス以来となる。チチャリートの去就問題がにわかに騒がしくなってきた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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