日本の対戦国セネガルが見せた“強さ”に韓国紙警鐘 「激しいプレー」でDF2人が負傷
アジアの“フィジカル強国”である韓国が圧倒されたセネガルの強さ
韓国紙「スポーツソウル」は、「セネガルはFWサディオ・マネ(リバプール)、FWイスマイラ・サール(レンヌ)、MFシェイク・クヤテ(ウェストハム)、DFカリドゥ・クリバリ(ナポリ)など主力選手を総動員させて、韓国を“仮想日本”に見立てて戦った」と報じ、韓国サッカー協会が取材陣に送ったハイライト映像とシン・テヨン監督のインタビューを通して、試合内容について伝えている。
特に同紙は「DFチャン・ヒョンス(FC東京)とDFイ・ヨン(全北現代)がこの試合で負傷したが、その相手がキャプテンのMFクヤテとDFサリフ・サネ(ハノーファー)だった。クヤテは身長189センチ、サネは196センチと体格が良く、激しいプレーが見られた。(韓国の)W杯初戦のスウェーデン戦ではこうしたフィジカルの強さに対してどのように対応すべきか、課題が分かった試合だった」と報じた。
つまり、韓国は長身選手の多いスウェーデンを相手にどのように対応すべきかを考えなければならず、一方でセネガルと対戦する日本は、相手の激しいコンタクトとフィジカルに押され、主導権を握られる可能性が高いと見ていいだろう。
それでも、アジアでは「フィジカルが強い」と言われる韓国でさえも、セネガルにはなす術なく完敗しただけに、日本はより気を引き締めて試合に臨まないと、厳しい結果が待っているかもしれない。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。