元日本代表GKが川島の低調なプレーに持論 W杯で必要な「ミスを引きずらないメンタル」

川島(左)はスイス戦で自らのミスからピンチを招いた【写真:Getty Images】
川島(左)はスイス戦で自らのミスからピンチを招いた【写真:Getty Images】

J2山口のGKコーチ・土肥洋一氏が解説 真の実力は「ミスをした後にこそ出る」

 日本代表は西野朗新監督の就任後、2戦2敗と不安の募る船出となっている。なかでも、最後の砦を担うGK川島永嗣(メス)は現地時間8日のスイス戦で2失点を喫したうえ、キャッチ後のスローイングを相手に奪われ、あわや失点というミスも犯した。不安定なプレーで、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグで対戦するポーランドメディアからも「このチームの最大の弱点」と厳しい評価を受けたが、守護神が悪い流れを断ち切るにはどうすればいいのだろうか。

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「キーパーにもいろいろな選手がいます。ミスを引きずるタイプもいれば、引きずらないタイプもいる。川島選手ほどの経験の持ち主なら、引きずらないようにするメンタル面の技術は持っているはずです」

 こう語ってくれたのは、元日本代表GKで現在はJ2レノファ山口でGKコーチを務める土肥洋一氏だ。

 2006年のドイツW杯でジーコジャパンの一員だった同氏によれば、ミスのダメージを拡大させないテクニックが存在するという。まずはメンタル面の技術だ。

「スイス戦のプレーはバタバタしている印象はありました。DFとの連携面の問題が大きかったと思います。GKのミスはゴールに直結します。それだけに重大な責任を背負うことになりますが、フィールドプレーヤーだってミスはします。フォワードだって決定機でシュートを外すこともある。そこは一緒なんだと、敢えて割り切るメンタルが大事になります」

 土肥氏はこのように話す。サッカーは「ミスのスポーツ」とも呼ばれる。試合中は誰もがミスをするもの、と割り切れるメンタルの強さは、ダメージを最小限にとどめる効果をもたらすという。

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