名将カペッロ、イングランドの「負け犬」精神を指摘 「幽霊のようにつきまとってる」

2010年の南アフリカW杯で、イングランド代表を率いたカペッロ氏【写真:Getty Images】
2010年の南アフリカW杯で、イングランド代表を率いたカペッロ氏【写真:Getty Images】

1966年のW杯優勝を最後にベスト4到達は1回のみ

 フットボールの母国イングランドは、18日にロシア・ワールドカップ(W杯)初戦のチュニジア戦を控える。自国で行われた1966年大会で優勝を飾って以降、ベスト4到達はわずか1回のみと長いトンネルに迷い込んでいるが、かつて代表チームを率いたイタリア人指揮官ファビオ・カペッロ氏は、イングランドは「負け犬」の精神だと語っている。英公共放送「BBC」が報じた。

 カペッロ氏が指揮を執った2010年の南アフリカW杯、イングランドは決勝トーナメント1回戦でドイツに1-4で敗れた際、選手たちにトレーニングキャンプがつまらなかったから、などと批判を受けていた。

 カペッロ氏は「他のチームは同じようにやって勝っている。しかし、彼らはそのような言い訳はしない。負け犬の言い訳だ」と言及。「代表チームのユニフォームの色は、選手たちの肩に重くのしかかる。(代表チームは)犠牲でもなければ、刑務所でもない。それは、負けた後に人々がそう話すんだ」と続けた。

 PKなしで勝った試合は、準決勝に進んだ1990年イタリアW杯以降の決勝ラウンドでは、わずか2試合のみ。カペッロ氏は、「イングランドには1966年の栄光が、幽霊のようにつきまとっている」と述べ、その重荷のせいで本来のパフォーマンスを発揮できないと主張。「W杯のプレッシャーは(普段とは)違うものだ。そのような状況下で、選手たちに何が起きたのかということを把握するのは難しい」と語った。

 果たして、イングランド代表は“栄光の亡霊”を振り払い、ロシアの地で新たな光を見出せるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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