長谷部誠がブラジル入り後の初練習で完全合流 「最高の準備ができれば勝てると思う」
手術した右膝の炎症の影響で5月27日のキプロス戦以降、実戦や試合形式の練習から遠ざかっていた主将は「(状態は)久々にやったけど普通ですね。(膝は)大丈夫です。最高の準備ができれば勝てると思う」と復調と本大会での勝利に自信を浮かべていた。
ブラジルでの練習初日はベースキャンプ地のイトゥ近郊のソロカバ市のスタジアムで行われた。現地の日本人学校の子供たちを含めた5400人ものファンが駆けつけ、1時間半の代表トレーニングの間、歓声を上げていた。気温は30度近くまで上がったが、長谷部は躍動感溢れる動きを見せた。
すべてのテストマッチを終えた日本は本番の地に入り、初戦のコートジボワール戦に向けて、いよいよ最後の仕上げをスタートさせた。長谷部はアメリカ合宿を締めくくるザンビア戦の前日練習でもフルメニューをこなしていたが、ブラジル入り後の最終調整に最初から本格的に参加できた意味は大きい。長谷部不在の間、山口蛍がスタメンで固定され、ザンビア戦では試合終了直前に出場した青山敏弘が正確なロングフィードで大久保嘉人の決勝弾をアシストするなど、ボランチのポジション争いはにわかに活性化している。
アルベルト・ザッケローニ監督の信頼厚い主将とはいえ、試合勘に不安を抱える以上、先発出場は確約とはいかないだろう。
「たくさんの方が携わって完璧な施設を用意してくれたんで、あとは選手がやるだけ。日系の方もたくさん来てくれたし、(試合でも)スタジアムの雰囲気が味方してくれると思う」
そう話す長谷部は周囲への感謝を忘れない。フォア・ザ・チームを体現する長谷部がW杯開幕までラストスパートをかけてコンディションを上げていく。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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