「みんな固執しすぎ」 スペインで戦い続ける乾が警鐘、西野ジャパンが抱える問題点

日本の攻撃で浮かび上がる傾向 「狭いところになり過ぎるところがある」

「右で作って、逆サイドに振ってもらえればフリーのシーンはいっぱいあった。そういうシーンが増えればいいかなと思って張っていました」

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 だが乾の思いとは裏腹に、日本は狭いスペースでの攻撃が続いてしまう。何度か良い形でサイドに展開されたものの、その回数は決して多くなかった。乾はそんな日本の攻撃の傾向について、次のように言及している。

「やっぱりみんな固執し過ぎている。今までもそう。狭いところになり過ぎるところがある。そのへんは練習から言っていかないといけないと思う」

 乾は切れ味鋭いドリブルを武器の一つとしており、スペースのある局面でボールを受ければ脅威度は一層増す。スイス戦で言えば、右サイドで組み立て、シンプルに左サイドへ展開すれば、乾が勝負できる場面も増えていたはずだ。相手中央の守備強度が高い点を考えれば、むしろ乾のドリブルにこそ活路があったのかもしれない。

「そこはもうちょっと時間があるので合わせられる。それを決めごとにしてもいいぐらい。ひとつのね」

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