ファルカオ、王者チェルシーへ期限付き移籍で合意

マンUで期待外れの4得点を乗り越え、エース復活を目指す

 コロンビア代表FWラダメル・ファルカオは来季プレミア王者チェルシーに1年間期限付き移籍で合意に達した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 ファルカオは今季、モナコからマンチェスター・ユナイテッドへの期限付き移籍でプレミアリーグに初参戦したが、故障も重なり、計26試合に出場し4得点と結果を残すことはできなかった。ルイス・ファン・ハール監督の信頼を得ることができず、移籍当初は規定路線と報じられていた買い取りオプションも行使されず、保有権を持つフランス強豪モナコへの復帰がすでに発表されていた。チェルシーはモナコから期限付き移籍で獲得していた。

 プレミアでのプレーを希望していたファルカオに手を差し伸べたのが今季リーグとリーグカップ2冠を達成したチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督だった。今季限りで退団を発表したレジェンドFWディディエ・ドログバの代役を探しており、”エル・ティグレ(ファルカオの愛称で、虎の意)”に白羽の矢を立てた。指揮官は「我々がマンチェスター・ユナイテッドで見た姿が彼の本来の姿だと思われているのだとしたら、私は傷つくね」とファルカオのポテンシャルを評価する言葉を残している。

 2人には共通点も少なくない。ともにFCポルトの監督、選手として欧州にその名を知らしめた。指揮官がレアル・マドリードを率いた際、アトレチコ・マドリードに所属していたファルカオとマドリードダービーで対戦経験もある。2人の代理人はジョルジュ・メンデス氏が務めており、移籍実現の最大の理由ともイングランドで報じられていた。

 ファルカオはチェルシーのエース、スペイン代表FWディエゴ・コスタとはアトレチコ時代にコンビも組んでいるだけに、猛虎復活へ向け大きな助けにもなりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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