なでしこ主将の宮間が1次リーグ3連勝に貢献 全戦でプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出
宮間「あと4つ勝って一番上に」
なでしこジャパンの主将・宮間あや(岡山湯郷)は、16日(日本時間17日)の女子W杯カナダ大会1次リーグ第3戦エクアドル戦に先発出場した。試合は1-0で日本が完封勝利。3戦連続でフル出場を果たした宮間は、この試合を含めた1次リーグの3試合全てでプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。
日本は3連勝で1次リーグ首位通過を決めたが、表情は決して明るくなかった。試合中のボール支配率は70%を超えた時間帯もあり、シュート数でも相手の3本に対し日本は20本と圧倒。それでも、ネットを揺らしたのは大儀見優季(ヴォルフスブルク)が前半5分に決めた1得点のみだった。自身の正確なクロスが決勝弾につながったとはいえ、決定力を欠いたことを反省点として挙げている。
「できればもう少し多くの得点を取って1位通過し、次につなげたかった。やれることはやったので、自分たちで見直して決勝トーナメントにつなげたい」
後半、今大会初出場となるFW永里亜紗乃(ポツダム)やFW岩渕真奈(バイエルン)らを投入し、攻撃陣の活性化を図ったが状況は改善されなかった。左サイドハーフでスタメン出場した宮間は、後半から澤とダブルボランチを組み中央から攻撃を組み立てた。なでしこジャパンの司令塔は、3試合とも1点差による薄氷の勝利となった点について「ボールが横には動くが、縦に動かない。上下に(ボールが)動かないので、そこをもう少し改善しないと得点を重ねるのは難しい」と、攻撃の構築について課題を口にした。
「3試合で1失点。悪くはないと思うが、得点は自分たちが思っているようには取れていない。そこを改善しないと決勝トーナメントにはつながらないと思う」
ドイツ大会に続く2連覇を誓う主将は、「まだどこが相手になるか分かっていないが、どこが来てもあと4つ勝って一番上に行きたいと思う」と、23日(日本時間24日)に始まる決勝トーナメントに向けて気持ちを新たにした。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images