2戦連続先発の宇佐美、痛恨のスリップ ノーゴールに終わる
背番号「11」の重圧か
日本代表のFW宇佐美貴史(G大阪)は16日、埼玉スタジアムで行われたW杯アジア二次予選シンガポール戦に先発出場するもノーゴールに終わった。
W杯予選独特の緊張感からなのか22歳のストライカーは精彩を欠いた。前半日本の攻撃の時間帯で2度スリップした背番号「11」は「(緊張感は)特に感じてなかったと思いますけど、そういう難しさが出たのかなとは思います」と振り返っているように、得意の左サイドから中央に切れ込む形でシュートを連発したが、精度を欠き大きく枠を外れるシーンが目立った。
「ラストを決めきれればという試合でしたけど、それが最後まで決めきれずに最後までずるずるといってしまった」
得点を挙げられないまま、後半33分に武藤嘉紀(FC東京)との途中交代でピッチを後にした。現在Jリーグで得点ランクトップを走り好調を維持する宇佐美も、この試合後の表情は暗かった。
「個の部分で自分もゴールを取れていればすごくチームに勢いを与えることになったと思います。それができなかったのが悔しい」
自身初のW杯予選は苦い思い出となった宇佐美。11日のイラク戦では岡崎慎司(マインツ)のゴールをお膳立てするなど良いリズムでこの試合を迎えていただけに、悔しさはより大きいものとなった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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