アルゼンチンがW杯前に“誤算” 9日のイスラエルとの親善試合が開催中止

アルゼンチン代表、W杯を前に思わぬアクシデント【写真:Getty Images】
アルゼンチン代表、W杯を前に思わぬアクシデント【写真:Getty Images】

パレスチナ側の要求により試合中止

 ロシア・ワールドカップ(W杯)に向けて直前合宿を行っているアルゼンチン代表だが、今月9日に開催される予定だったイスラエル代表との試合がパレスチナ側の要求によって中止になったようだ。英紙「インディペンデント」が報じた。

 アルゼンチン代表は今月14日から始まるロシアW杯前の最後の親善試合として、エルサレム近郊にあるテディ・コレックスタジアムでイスラエル代表と対戦する予定だった。

 ただ、この場所での開催に対して、パレスチナ側がサッカー協会を通してアルゼンチンに対し試合を中止にするよう要求。さらにパレスチナのガブリエル・ラジョウブ会長は、パレスチナ人に対して「彼らがイスラエルと対戦するのであれば、メッシの写真やレプリカシャツを燃やす」ことを求めていたようだ。

 そうした動きの末に試合は中止。「パレスチナサッカー連盟のラジョウブ会長は、アルゼンチンサッカー連盟がイスラエルとの試合をキャンセルしたことを確認した。パレスチナ人が地域連盟や国際連合の協力を得て努力した結果だ」と伝えている。

 またラジョウブ会長は「価値観、倫理観、そしてスポーツにおけるメッセージの勝利を手にした。そして、親善試合を中止させることでイスラエルにレッドカードが突きつけられた」と述べている。

 アルゼンチンにとってはW杯を前にして、痛いアクシデントとなってしまった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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