ハリルジャパン主将の長谷部は格下ドローに猛省
長谷部「重く受け止めなければいけない」
日本代表主将のMF長谷部誠(フランクフルト)は、W杯二次予選初戦のシンガポール戦でのまさかのスコアレスドローに反省の弁を繰り返すしかなかった。
攻め切れなかった。シンガポールゴールに何度も何度も迫ったが、守護神マフブードが立ちはだかった。ボランチとして90分間、中盤の底で攻守に奮闘したキャプテンは試合後、猛省していた。
「ホームでこれだけの素晴らしいサポートを受けながら勝てなかったことは、重く受け止めなければいけない。今日に関して言えば、これだけオーガナイズされた相手に対し、もう少し選手全員が速いスピードでプレーしなければいけない。そういう意味で言えば、今日は課題が出た」
相手は自陣深く引き、カウンターを狙った。香川、本田、岡崎、宇佐美とタレントを揃えた前線も連携不足を露呈した。
2大会連続でワールドカップに出場した経験を持つ長谷部も、他国のレベルアップにより競争力を高めるアジアで戦う厳しさを再認識せざるを得なかった。
「それは試合前から十分に分かっていたつもり。こういう結果になって、より重く受け止めなければいけない。また次に向かってしっかりやっていきたい。まだ始まったばかり。今日の結果と悔しさを次にぶつけたい」
昨年のワールドカップブラジル大会1次リーグ敗退、今年1月のアジアカップオーストラリア大会で準々決勝敗退と失意の連続だった日本代表は、1990年イタリア大会予選以来となるW杯予選の初戦スコアレスドロー。快勝を信じていたサポーターの期待を裏切るような厳しい現実となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page 1/1