「プレーで還元したい」 FC東京チャン・ヒョンス、“主将”の肩書と歩む初優勝への道
序盤戦でクラブ史上初の外国籍キャプテンを襲ったプレッシャー
「キャプテンをやってくれないか」
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FC東京の韓国代表DFチャン・ヒョンスは、今季から指揮を執る長谷川健太監督から直々に打診され、クラブ史上初となる外国籍キャプテンの大役を託された。
ガンバ大阪時代には三冠も達成した名将は、FC東京在籍4年目のチャン・ヒョンスを「誰が一目見てもキャプテン」と評価する。
「今季を戦っていくうえで、キャプテンらしいキャプテンが必要だと思いました。ヒョンスは非常に存在感がある。言葉の壁はあるにせよ、ヒョンスであればプレー、人間性の両方でチームを引っ張っていけると判断しました」
しかし、FC東京は開幕3試合で1分2敗の17位。長谷川監督が求める堅い守備と縦に速く攻める「ファストブレイク」が機能するまでに時間を要した。チームは全員が同じベクトルを向くことで最大値が引き出されるが、当時は「選手たちも噛み合わない部分があった」(チャン・ヒョンス)という。目標とするワールドカップ出場のためにも、今年は結果を残さなければいけない――。新キャプテンを人知れずプレッシャーが襲っていた。
「キャプテンに任命されたなかで、スタートは少し苦しみました。長谷川監督のサッカーはハードワークが重要ですし、精神的な部分も大事にします。誰か一人でも欠けたら、チームの緻密なバランスが崩れてしまう。開幕数試合は選手たちも噛み合わない部分がありました。ワールドカップイヤーということで、個人としてもロシアに行くためには結果が求められる。何がいけないんだろう……、と悩む部分はありました」