ウェストハムのペジェグリーニ新監督 武装した男に銃を突きつけられ窃盗被害
夫妻で母国チリに帰国中に災難、犯人は逃走中
5月にプレミアリーグのウェストハム新指揮官に就任したばかりのマヌエル・ペジェグリーニ監督夫妻が2日、武装した男性らに襲撃されていたことが分かった。英紙「デイリー・エクスプレス」などが報じている。
事件が起きたのは、母国チリの首都・サンティアゴ郊外の高級住宅地ビタクラにあるショッピングモール付近。ペジェグリーニ監督夫妻は車を降りたすぐ後、友人と一緒に歩いてレストランへ向かう途中、襲撃に遭った。同監督と友人は、銃を突きつけられながら金目の物を要求されたことを明かし、犯人らを落ち着かせようと試みたと述べている。
犯人らは夫人のものと思われるハンドバッグを奪い、逃走。止めようとする警察官に向かって、犯人の一人が発砲し、他の一人が道路スパイクを投げるなどの行為に及んだ。警察はヘリコプターで犯人らを追跡したが、まだ捕まっていない。
地元警察は「彼ら(犯人ら)は警察官に対し、2回の発砲に及び、逃走しながら道路スパイクを投げ、パトカーに損傷を受けた」と報告。所有者の断定はしなかったが、女性物のハンドバッグを回収したことも明かしている。
犯人の乗り捨てた車は、2週間前に盗まれていたもので、ナンバープレートが付け替えられていたため、犯行に使用するために盗んだものと見られている。車の所有者は3日、地元メディアに対し「なぜこのようなことが起こっているのか分からないし、ただディナーへ行くだけなのにこんな窃盗に遭うなんて。事態は非常に深刻」と話した。
かつてレアル・マドリードやマンチェスター・シティなどの強豪クラブを率い、2016年夏からは2年間にわたって中国1部リーグの河北華夏幸福の監督を務めたペジェグリーニ氏。来季から再び欧州トップリーグの舞台へ戻った矢先に、母国で思わぬ災難に遭ってしまった。
(FOOTBALL ZONE編集部)