試されるストライカーの反骨心 ファルカオ、チェルシーへの移籍で合意か

期待を裏切ったプレミア初挑戦

  コロンビア代表FWラダメル・ファルカオが来季プレミア王者チェルシー移籍で合意したと、英地元紙「サンデータイムズ」が報じている。
 世界屈指のストライカーと呼ばれたファルカオは、2013年シーズンにアトレチコ・マドリードからモナコに移籍後、大けがに苦しんだ。昨年のブラジル・ワールドカップも欠場。昨夏の移籍市場最終日に期限付き移籍で加入したマンチェスター・ユナイテッドでは救世主と期待されたが、リーグ戦4得点と期待を大きく裏切った。ルイス・ファン・ハール監督の信頼を手にできず、買い取りオプションの行使も見送られた。
 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、FWの3番手だったFWディディエ・ドログバが退団を発表したため、その代役としてファルカオをリス トアップしていることを明らかにしていた。そして、ストライカーも、チェルシー移籍を決意したという。モウリーニョ監督からユナイテッド時代のような扱いはしない、という確約を手にしたため、移籍で合意したとリポートされている。
 チェルシーは、ファルカオの保有権を持つモナコと期限付き移籍か、完全移籍か、クラブ間交渉を今後行う予定だという。
 ファルカオは来季、プレミアリーグにより適応し、爆発する可能性もある。ユナイテッドとファン・ハール監督への反骨心を胸に秘めたストライカーが、リーグ連覇のキーマンとなるかもしれない。


【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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