3失点完敗の韓国代表、問題点を母国メディア分析 エースも危機感「4年前の二の舞に…」
ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で1-3と完敗、3バックシステムが脆さを露呈
韓国代表は1日、ロシア・ワールドカップ(W杯)前の国内最後の試合となった国際親善試合のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で1-3と敗れた。5月28日のホンジュラス戦では4-4-2、4-3-3システムを併用して2-0と勝利したが、今回の試合ではMFキ・ソンヨン(スウォンジー)を最終ラインの中央に置く3バックシステムを採用。だが、まだテスト段階ということもあり、守備の脆さを露呈し、韓国メディアは敗因を様々な角度から分析している。
前半28分にMFエディン・ビシュチャ(イスタンブールBBSK)に先制を許した韓国だったが、2分後の同30分にMFイ・ジェソン(全北現代)がGKとの1対1を制して同点に追いつく。だが、前半ロスタイムに再びビシュチャに得点を許して1-2とリードされた。後半に入り攻撃に力を割いた韓国は、何度もチャンスを作ったが決定打を欠いてしまう。逆に精度の高いカウンター攻撃を食らい、ビシュチャにハットトリックを達成されて1-3で敗れた。
今回の敗戦を韓国メディアは様々な角度から検証している。総合ニュースサイト「OSEN」は「シン・テヨン監督は3バックを試したが、相手のカウンターに簡単に崩れる弱点を露呈した。仮想スウェーデン戦で、前半は積極的に攻撃と前線からのプレスが効いていたが、問題点は多かった」と指摘した。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。