ジーコ、クライフ、マルディーニ… 「W杯優勝未経験の偉大な11人」を米紙選出

オリバー・カーンも、W杯に3回出場したが世界一に輝けなかった一人だ【写真:Getty Images】
オリバー・カーンも、W杯に3回出場したが世界一に輝けなかった一人だ【写真:Getty Images】

「日韓W杯MVP」も世界の頂点に立てず

 4番目に登場する元ドイツ代表GKオリバー・カーンも、W杯に3回(98、02、06年)出場しながら世界一に輝けなかった一人だ。日本人にとって印象深いのは、2002年日韓W杯での活躍だろう。5試合を無失点で終え、W杯史上初めてGKで大会最優秀選手に選ばれた。だが、チームは同大会のブラジルとの決勝に0-2で敗れ、優勝ならず。バイエルン時代には8回のブンデスリーガ制覇と1回のCL優勝に貢献したが、代表ではW杯優勝の栄冠に手が届かなかった。

 その他にも歴史的な名手が名を連ねており、元オランダ代表FWヨハン・クライフは「トータルフットボール」で世界を驚かせた1974年西ドイツ大会のみに出場し準優勝、“将軍”の愛称でも知られた元フランス代表MFミシェル・プラティニはW杯に3回(78、82、86年)出場したが、最高成績は1986年メキシコ大会の3位だった。

 選出された11人のなかで、現役選手はメッシとロナウドの二人だった。バルセロナでリーグ優勝9回、CL優勝4回、バロンドールを5度受賞しているメッシだが、優勝目前だった14年ブラジルW杯決勝ではドイツに延長戦の末に敗れた。そしてロナウドもレアル・マドリードでリーガ制覇2回、CL優勝はマンチェスター・ユナイテッド時代と合わせてマルディーニ氏と並ぶ最多5回、バロンドールもメッシと並ぶ5回選出と輝かしい経歴を持つが、W杯優勝は経験していない。

 両選手ともロシアW杯出場を決めており、キャリア初の栄冠を目指している。

「USAトゥデー」が選出した11人は以下の通り(カッコ内は代表国/出場回数/最高成績)

パオロ・マルディーニ(元イタリア代表/4回/1994年2位)
ジーコ(元ブラジル代表/3回/1978年3位)
ジョージ・ベスト(元北アイルランド代表/なし/なし)
オリバー・カーン(元ドイツ代表/3回/2002年2位)
ミシェル・プラティニ(元フランス代表/3回/1986年3位)
カール=ハインツ・ルンメニゲ(元ドイツ代表/3回/1982年と86年2位)
エウゼビオ(元ポルトガル代表/1回/1966年3位)
フェレンツ・プスカシュ(元ハンガリー代表/1回/1954年2位)
ヨハン・クライフ(元オランダ代表/1回/1974年2位)
リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/3回/2014年2位)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/3回/2006年4位)

(FOOTBALL ZONE編集部)

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