「十分にボールを動かせるスペースはあった。2点を取って勝ちを意識した。非常にぎこちないサポートになった。ハーフタイムには、選手たちに檄(げき)を飛ばすような形 になったところもあった。後半2-0でリードした中、カメルーンはスピード、パワーと、持ち合わせているものを前面に出してきた。もっとうまくいなせればというところが、これからの課題になる」 前半17分に菅沢のヘディングシュートであっさりと2点差を奪ってから、試合運びに余裕を見せることができなかった。アフリカ勢特有の身体能力を行かした圧力を受け、ターゲットマンである大儀見、菅沢の前線にロングボールをダイレクトで狙うシーンも増えた。 技術、組織力、連動性という、らしさを失いつつあったチームを一喝したが、パフォーマンスは改善されなかった。 一方で、MF宮間あや(岡山湯郷)も、決勝トーナメントに向けた修正点を感じている。 「2試合続けて、後半 自分たちが思うような試合ができていない。自分たちの判断、技術であったり、できるのにできていないと感じている。そこはチームとして多く共通意識を持つ。それぞれがもう少し余裕を持ってプレーする。たくさん改善できるところはある」 主将も、まだポテンシャル通りのプレーを示すことができていないことを認めた。大会連覇に向けて、決勝トーナメントまでにギアを上げていく必要がありそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images