「マイアミの奇跡」の再現なるか? 西野監督、W杯コロンビア戦「小さな奇跡」誓う
「マイアミの奇跡」の再現について訊かれ、「正直お答えできることではない」と返答
日本サッカー協会は31日、都内で記者会見を開き、来月開幕するロシア・ワールドカップ(W杯)に挑む日本代表メンバー23名を発表。本田圭佑(パチューカ)、香川真司(ドルトムント)らが順当に選出されたなか、30日に行われた国際親善試合ガーナ戦の招集メンバーからは浅野拓磨(ハノーファー)、井手口陽介(クルトゥラル・レオネサ)、三竿健斗(鹿島アントラーズ)の3名が落選した。
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6月19日にW杯初戦のコロンビア戦を迎え、24日にセネガル戦、28日にポーランド戦を迎える。日本にとっていずれも格上の相手で、いわば西野ジャパンはチャレンジャーとしてロシアに乗り込む。
下馬評では厳しい戦いが予想されているなか、記者会見では西野監督がかつて起こした「マイアミの奇跡」の再現に期待する質問も飛んだ。1996年アトランタ五輪で23歳以下の日本代表を率いていた西野監督は、初戦で優勝候補の筆頭に挙がっていたブラジルと激突。猛攻に晒されながらも1-0で勝利をもぎ取り、「マイアミの奇跡」と称された。
今度はA代表を率いて、ロシアW杯という大舞台に臨む。「ロシアの奇跡」を期待する声が報道陣から上がったが、西野監督は冷静沈着だった。
「その奇跡をこれから膨らませていきたいと思いますが、現実、今朝23人を選んで、これからどんなサッカーができるか、どんな活躍ができるかという楽しみだけで、奇跡と言われても正直お答えできることではない」
雑音をシャットアウトするようにそう言い切った指揮官だが、初戦のコロンビア戦の勝利を「小さな奇跡」と表現した。「コロンビアを倒すということを、今は小さな奇跡かもしれないけど持ちたい。選手たちの活躍を期待する、求めていきたいと思います」と口にしている。
大言壮語を避けた形の西野監督だが、“小さな奇跡”を皮切りに「ロシアの奇跡」を虎視眈々と狙っている。