なでしこJ、先発5選手入れ替えの大胆采配的中 連勝で決勝T進出決定!
澤、20年ぶりW杯先発落ち、先発抜擢の鮫島、菅澤がゴール
なでしこジャパンが12日(日本時間13日)、カナダ・バンクーバーで行われた女子W杯1次リーグ第2戦、カメルーン戦に2-1で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。佐々木則夫監督は初戦のスイス戦から先発5選手を入れ替え。その采配が的中し、日本は2連勝を飾った。
ピッチ上に大黒柱の澤穂希の姿がない。6大会連続の出場となったレジェンドにとってW杯での先発落ちは1995年スウェーデン大会1次リーグ第4戦米国戦以来、実に20年ぶりのことだった。1-0で勝利したスイス戦から入れ替えたのは5人。サイドからの攻撃を想定し、右サイドには川澄、左サイドには鮫島を起用した。
その大胆采配がいきなり的中する。開始6分、右サイドを抜け出した川澄がグラウンダーのクロス。FW大儀見がDF2選手を引き連れてニアサイドへ。ファーサイドに流れたボールに走りこんだのが鮫島だった。完全にフリーの状況で、左足で先制弾を叩き込んだ。
さらに前半17分にはこの日ボランチで出場した宮間が左サイドからファーサイドへクロス。これを相手GKが弾ききれず、飛び込んだ菅澤がヘッドで2点目を突き刺した。2戦目で先発に抜擢された168センチのFWはこれがW杯初ゴールだった。
初戦のエクアドル戦で6-0と大勝しているカメルーンも日本ゴールへと襲いかかる。前半22分にはFWエンガムナットが右サイドを抜け出しシュートを放つも、GK海堀が好セーブ。同41分にもエンガムナットの突破から決定的なチャンスを作るも、ゴールを決めきれなかった。
後半もカメルーンに攻め込まれる時間帯があったが、日本は粘り強く戦う。後半19分にMF阪口に代えて経験豊富な澤を投入。後半終了間際に、途中出場のエンシュのゴールで1点を返されたが、最後までリードを守り切った。
最後は押し込まれながらも粘り強い戦いで2連勝を引き寄せたなでしこ。連覇に向け、まずは16強進出を決めた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images