「3バックではなかったかも…」 西野監督が初陣会見で覗かせた不明瞭な言葉と“矛盾”

「戦術的なことを考えれば、3バックではなかったかもしれない」

その一方で西野監督は、ガーナ戦の戦前の見立てについても明かしている。

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「予想、スカウティングもしていましたし、ガーナの力、一昨日来たというなかでのコンディションを考えれば、本来の力はそう出ないのではないかというなかの予測で、スタートからオフェンシブにボールも試合もコントロールできるようなゲームを想定していました」

 つまり、ボール保持率が高まり、日本が押し込むような試合を想定したうえで、前述の意図が込められた3バックを採用したということになる。

 最終的に、西野監督は「当然ガーナのシステムと個々の選手の特徴を消すような戦略、戦術的なことを考えれば、3バックではなかったかもしれないです」と振り返った。今後はスイス(6月8日)、パラグアイ(同12日)との国際親善試合が本番前に組まれている。少なくともスイスは本大会に出場し、決勝トーナメント進出を狙えるレベルのチームであると考えれば、来日直後で満足なベンチ入り人数すら揃っていないガーナ相手に導入した3バックは、想定と違う状況下で“とりあえず”やってみたという1試合に過ぎないものになってしまった。

 攻撃面に関して「決定機がなかったわけではなくて、まあ決定機、最終的にフィニッシュの形が少なかったわけではないなかで、最終的なフィニッシュはどうであれ、フィニッシュの形を作ることができれば良かったと思いますけど」と話したように、考えながら言葉をつないだ結果として、結論の見えない回答を繰り返す部分が散見されたのも現実だった。

 最終的に、選手に対してその意図がクリアに伝われば問題がないとはいえ、試合内容だけでなくどこか不安の拭えない、不明瞭な記者会見だったことは否めない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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