「僕たちは優勝候補じゃない」 ハットトリックのメッシ、W杯で“チャレンジャー”宣言

アルゼンチン代表FWメッシは、ハイチ戦でハットトリックを記録し、W杯に弾みをつけた【写真:Getty Images】
アルゼンチン代表FWメッシは、ハイチ戦でハットトリックを記録し、W杯に弾みをつけた【写真:Getty Images】

ハイチ戦で貫録の3ゴール「希望を持ってロシアに向かうことを示した」

 アルゼンチン代表は現地時間29日、国際親善試合ハイチ戦で4-0と快勝した。エースのFWリオネル・メッシ(バルセロナ)は貫禄のハットトリックでロシア・ワールドカップ(W杯)に弾みをつけたが、「僕たちは優勝候補とされることはないだろう」とチャレンジャーとして大舞台に臨むビジョンを明かした。英紙「ガーディアン」が報じている。

 メッシは前半17分に先制PKを決め切ると、後半13分には味方のヘディングシュートのこぼれ球を冷静に右足で押し込んで2得点目を挙げる。さらに、同21分には左サイドからのクロスを決めてハットトリックを達成。絶妙なスルーパスでFWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)のゴールをアシストし、全4得点に絡む活躍を見せた。

「結果以上に良かったのは、僕たちはファンに、希望を持ってロシアに向かうことを示し、『行ってきます』と告げることができたことだ」

 記事では、試合後のメッシのコメントを紹介。母国のサポーターに期待感を抱かせる最終調整となったことに満足感を見せた。

 一方で、メッシは「僕たちは予選で苦戦を強いられた身なので、優勝候補じゃないだろう」と現状を冷静に受け止めている。ただ、「それでも、しっかりトレーニングしてきたし、全てをぶつける準備は整っていると思うよ」とチャレンジャーとして本番で全力を尽くすことを誓った。

 バルセロナでは数多くのトロフィーを掲げてきたメッシだが、代表ではタイトルに縁がない。今大会は下馬評が決して高いわけではないアルゼンチンだが、逆にその状況下で闘争本能に火が付いたメッシが爆発することも十分にありそうだ。

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