ラフプレーで物議のラモスに闘将カーンが持論 「学校でチームを作るなら最初に選ぶ」
CL決勝でのラモスのラフプレーに批判が集まるも、カーン氏はその存在感を評価
レアル・マドリードは26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でリバプールと対戦し、3-1と勝利、前人未到の3連覇を達成したが、主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスのラフプレーには多くの批判が寄せられている。そんななか、あの伝説の守護神が持論を述べたと、ドイツメディア「ZDF」が報じている。
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決勝の明暗を分けたのは前半25分だった。リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーがボールを受けると、持ち前のスピードで縦への突破を図った。しかし、マークに入ったラモスが腕を絡めてこれをブロックし、両者とも激しく転倒。その際、左肩をピッチに打ちつけてしまったサラーは、最終的に負傷交代を余儀なくされ、号泣しながらピッチを去った。
ラモスの“脇固め”によるタックルでエース不在となったリバプールは、その後武器とする爆発的な攻撃力が影を潜め、一転して押し込まれる時間が増していった。さらに、守護神カリウスがスローとキャッチで後半6分、38分と二度にわたって痛恨のミスを犯し、2失点に関与してしまった。
これについてドイツメディア「ZDF」は、1失点目につながるミスを犯した2分前に、ラモスが主審の目の届かないところでカリウスの顔面に肘打ちをしていたと指摘。これに対し、カリウスの同胞である元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏も「ラモスのエルボーは、あの状況下で理由もないのに行われたものだ。顔面へのエルボーは見ている側でも決して心地の良いものではない。あれは完全に不要だった」と言及。しかし、その上でラモスの存在意義を評価している。
「しかし、もし学校でチームを作るのなら、私は常に最初に彼を選んでいたような、そんなプレーヤーだね。なぜなら、彼は絶対的なリーダーだ。チームのためなら、なんでもするんだ」
ラモスはこれまでもピッチで非難を浴びるような問題行動をたびたび起こしてきたが、同時にその勝負に徹した姿勢がチームに流れを引き寄せてきたことは間違いない。時に憎まれ役を買って出るのは、ラモスなりのリーダーシップの証なのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)