名将カペッロ、W杯優勝国を予想…本命はブラジル その意外な理由は「怒り」
カペッロ氏、母国開催となったブラジルW杯での惨敗経験がチームの力になると指摘
イタリア人の名将ファビオ・カペッロ氏が、来月に開幕するワールドカップ(W杯)の優勝予想でブラジルを本命に挙げた。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。
ナポリで開催された指導者向けのイベント「フットボール・リーダーズ」に出席したカペッロ氏は、ワールドカップでの優勝争いの本命を問われた。自身もイングランド代表を率いて2010年南アフリカ大会で指揮を執った経験を持つ名将が指名したのはブラジルだった。その理由が、前回大会にあるという。
「優勝の本命はブラジルだろう。なぜなら、彼らは前回の2014年大会を地元で戦ったにもかかわらず、最終的に愚かな試合をして大敗を喫した。その怒りは4年間経った今も消えていないだろう。それが力になるはずだ」
ブラジルは地元開催だった4年前、準決勝でドイツと対戦すると1-7で敗れた。開催されたスタジアムの名前を取って「ミネイロンの惨劇」と称されるこの大敗劇が、リベンジに燃えるチームの大きな力になるとカペッロ氏は予想している。
ブラジルはそれを物語るようにW杯南米予選をあっさりと首位通過。エースFWネイマール(パリ・サンジェルマン)の復帰プロセスが懸念材料ながら、GKアリソン(ローマ)から前線に至るまで隙のない陣容となっている。
失意の敗戦から4年が経つカナリア軍団は、名将の予想通りにロシアでリベンジを果たし、2002年日韓大会以来6回目の頂点に立つことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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