A代表“無冠”のメッシ、悲願のW杯制覇へ心境吐露 「夢を叶えられる選手が揃っている」
母国のテレビ番組で語る 「謙虚な気持ちを忘れずに夢を追わなければならない」
ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕まで、残り約半月となった。優勝候補の一角であるアルゼンチン代表は、南米予選で敗退の窮地に立たされたものの、最終節でエクアドルに3-1で勝利し見事に12大会連続17回目のW杯出場を手にした。その試合でハットトリックをマークするなど、圧倒的な存在感を見せるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)が、母国のテレビ番組「Pasión por el Fútbol」に出演。迫りくるW杯に向けて、現在の心境を語った。
主将のメッシは「私個人にとっても、チームにとっても、大きなチャレンジだ。どの国も、我々と同じ夢を持っている。W杯で自国を代表することは責任があるが、素晴らしいことだ。我々にはまだ時間があるし、それは必要な時間。その(W杯の)舞台に落ち着いて臨み、我々が世界一だというメッセージを伝えるんだ。なぜなら、そうではないからだ。我々は世界一ではない、それが現実。そして、その謙虚な気持ちを忘れずに夢を追わなければならない」と冷静に述べた。
来月24日で31歳になるメッシは、これまでバルセロナでチーム、個人タイトルをことごとく手に入れてきたが、A代表ではメジャータイトルを手にしていない。4年前のブラジルW杯では、決勝でドイツに延長戦の末に0-1と敗れている。
自身にとって4度目のW杯となるが、アルゼンチンの優勝の可能性について聞かれると、「アイスランドは欧州選手権で、どんな相手でも戦えることを証明しているし、クロアチアは素晴らしいミッドフィールダーを擁しており、彼らにボールが渡ったら試合を通してコントロールされてしまうだろう。スペインのプレースタイルと同じだ。そして、ナイジェリア。彼らと戦う時は常に何かが起きる」と、グループリーグで戦う対戦国をそれぞれ分析。その上で、「我々には夢を叶えられる選手たちが揃っている。楽なグループではないが、初戦で勝って自信をつけることが大切だ」と述べた。