宇佐美が代表初スタメンへ 海外組トリオと同時先発の可能性浮上
ハリル監督も評価、「能力がありつつも努力した選手」、背番号は「11」に
日本代表FW宇佐美貴史(G大阪)が11日の親善試合イラク戦(日産スタジアム)でFW本田圭佑(ACミラン)、MF香川真司(ドルトムント)、FW岡崎慎司(マインツ)ら海外組トリオとともに、A代表初先発を果たす可能性が浮上している。
10日に横浜市内で行われたイラク戦前日の練習で、日本代表は4-2-3-1システムでミニゲームを行った。先発が濃厚と見られるビスブなし組には1トップに岡崎が入った。本田は3月31日のウズベキスタン戦同様に右サイドのアタッカーを務め、トップ下には香川、左のアタッカーには宇佐美が入った。
このメンバーをイラク戦でテストするのならば、宇佐美は待望の代表初先発を果たすことになる。
この日の記者会見で、バヒド・ハリルホジッチ監督は宇佐美の名を挙げ、その努力を評価していた。
「このグループでかなりトレーニングしてきた。このチームをより高いレベルに押し上げたいと思っている。多くの選手とディスカッションしてきた。国内組の選手でミニ合宿した。目標を何人かの選手に与えた。何人かの選手にプログラムを与えた。何人かの選手はそれに対して一生懸命努力してきた。彼らはそれを報告してきた。宇佐美も理解してくれて、それに関して私も理解しています。このような選手が必要。彼には能力がある。能力がありつつも努力した選手。能力だけでは十分ではない」
体脂肪率の高かった宇佐美には合宿で体質改善を命じるなど、ハードルを与えてきた。これまでの合宿で与えてきた“宿題”は徐々にクリアされていると、ハリルホジッチ監督は感じているのかもしれない。今回背番号はエースを意味する「11番」を与えられた宇佐美。Jリーグでは別格の突破力を誇る天才が、本田、香川、岡崎という息のあった海外組3選手と、どんな融合を見せるのか。大きな期待が集まっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images