韓国紙がイニエスタの神戸移籍に衝撃 Jの資金力復活と指摘「スターは自然と日本を選ぶ」

Kリーグの資金力と比較 「Jリーグで優勝すれば全北の総年俸より…」

 さらに「一時、資金力でアジアナンバーワンだったJリーグは、中東の“オイルマネー”、中国の“黄砂マネー”に押され、海外選手にとって魅力的な市場ではなかった。しかし、近年のJリーグは再び資金力でアジアの中心となり、2017年にはダゾーンを配信するパフォーム・グループと10年間で2100億円の大型契約を結んだ」と説明した。

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 そのうえで同紙は「Jリーグの優勝賞金だけで3億円で、すべてのチームに支払われる放映権料の配分は3億5000万円、上位4チームに与えられる強化費の配分は約15億円、合計約21億5000万円になることも知られている事実」とし、こうした状況を韓国のKリーグと比較している。

「Kリーグの優勝賞金が5億ウォン(約5000万円)、最もお金を使っている全北現代の2017年の全体の年俸が157億ウォン(約15億7000万円)なので、Jリーグで優勝すれば全北が必要とするお金を使いきっても6億円以上が手元に残ることになる」と説明し、資金力の違いを浮き彫りにしている。

 最後に同紙は「これほど資金力があれば、イニエスタのようなスペイン代表の核となる伝説的な選手を呼ぶことも可能だ。中東や中国に比べて年俸は変わらず、生活環境は日本の方が良いということであれば、スター選手たちは自然と日本を選ぶしかない」と締めくくっている。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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